耳・難聴・めまい
耳の病気・難聴・めまいについて
お子さまでは中耳炎が多く、大人では外耳炎や難聴、耳鳴り、めまいなどが多くみられる傾向があります。早期に発見し治療することが、早期の治癒に繋がりますが、突発性難聴など聴力の低下を招く疾患は、発症後1週間以内といったようにとくに早期の治療開始が必要な場合もありますので、変だな、と思ったらお早めにご受診ください。
また患者さま本人以外には、なかなか辛さが分からない「めまい」の症状に関しても、丁寧な問診、検査をし、患者さまに寄り添った診療を行っていきます。溜まってしまった耳垢の除去などの処置も行っていますので(耳掃除は保険診療が認められている医療行為です)、お気軽にご相談ください。
主な耳の病気としては、以下のようなものがあります
- 中耳炎(急性・滲出性・慢性・真珠腫性 等)
- 外耳炎
- 突発性難聴
- 難聴(加齢 等)
- 内耳炎
- メニエール病
- 良性発作性頭位めまい症
- 前庭神経炎
- 聴神経腫瘍
- 耳管狭窄症
- 鼓室硬化症
など
急性中耳炎
急性中耳炎は、鼓膜より内側にある「中耳腔」と呼ばれる場所に、風邪などをきっかけに細菌が感染し、急性の炎症が発症するものです。外耳炎と違って基本的には耳の外側から感染するのではなく、のどや鼻に感染した細菌が耳管を通って耳に侵入することで起きるものです。
症状としては、耳の痛みや発熱、耳閉感(耳が詰まったような不快感)などがあり、耳の鼓膜が赤く腫れ、中耳腔に水や膿が溜まります。重症になるほど腫れがひどくなり、鼓膜に孔が開く場合があります。するとそこから膿が出てきます。
治療としては、基本的に原因菌に合わせた抗菌薬を使用しますが、軽症の場合は3日ほど、抗菌薬は使用せず、痛み止めを使用しながら様子を見る場合もあります。改善しない場合は抗菌薬を用います。膿が溜まって腫れている場合は、鼓膜を切開して膿を排出させることもあります。また耳と鼻、のどはつながっているので、そちらの治療も行い、膿を取り除くなどして菌を減らすことも重要です。
中耳炎としては他に、急性中耳炎が悪化または再発を繰り返し、鼓膜に孔が残った状態になる「慢性中耳炎」や、分泌液が耳管から排出されずに中耳腔に溜まり、聞こえが悪くなる「滲出性中耳炎」、鼓膜の一部が角化して硬くなり、真珠のような塊ができ、耳の神経に障害を及ぼす危険のある「真珠腫性中耳炎」、アレルギー性の病気に併発して起こることの多い「好酸球性中耳炎」があります。
外耳炎
耳の鼓膜の外側(手前)の部分である外耳に炎症が起きるのが「外耳炎」です。原因としては、耳かきなどの際にできた傷に黄色ブドウ球菌や緑膿菌、連鎖球菌などの細菌や、真菌(カビ)が感染することで発症します。症状としては、外耳部分に痛みやかゆみなどの症状が現れます。
難聴
耳が聞こえにくい状態のことを難聴と言い、大きく分けて「伝音性難聴」と「感音性難聴」の二つに分けられます。伝音性難聴は、外耳から中耳にかけての障害によって起こり、感音性難聴は内耳より先の中枢部分の障害によって起こります。この二つが合わさった「混合性難聴」もあります。
伝音性難聴を引き起こす原因としては、中耳炎や耳硬化症、鼓膜穿孔、外耳道閉塞などの病気があります。耳硬化症とは耳の奥にある耳小骨(音を伝える骨)の動きが悪くなるものです。また鼓膜穿孔は慢性中耳炎などで鼓膜に孔が開いた状態のことで、外耳道閉塞は炎症やケガ、腫瘍、異物などによって外耳が閉ざされてしまうものです。
感音性難聴は、さらに内耳性と、内耳より中枢の後迷路性という2種類に分けられます。原因として内耳性のものには、メニエール病、突発性難聴、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)の影響、水痘帯状疱疹ウイルス感染によって引き起こされるラムゼイ・ハント症候群などがあり、後迷路性のものには聴神経腫瘍があります。
めまい
体のバランスを保つ「平衡感覚」という機能に異常が生じると「めまい」と呼ばれる症状が発症します。この平衡感覚は、耳の内耳の耳石器や三半規管、眼、手足の皮膚や筋肉、関節などから得られた情報(体性感覚)を脳が整理・統合し、体の各器官に指令を出すことによってコントロールされています。これらの流れのどこかに何らかの障害が起こると、平衡感覚に異常が生じてしまいます。原因として一番多いとされているのが耳の奥の内耳のトラブルで、めまいの症状としては大きく「回転性めまい」と「浮動性めまい」の二つに分けられています。
回転性のめまいは、突然、自分や天井、まわりの景色などがグルグルと回る感覚に襲われるものです。横方向の回転を感じることが多く(縦方向の場合もあります)、まっすぐ立っていられずに、嘔吐してしまうこともあります。一般的にはしばらくの期間めまいが続いた後、消失していきます。回転性めまいを引き起こす原因としては、メニエール病、良性発作性頭位めまい症、前庭神経炎、小脳の血管障害などが考えられています。
浮動性のめまいは、ふわふわと地に足がついていないような感覚で、歩きにくかったり、地面が揺れるように感じたりする場合があるものです。両側の内耳に異常が生じて発症することが多く、気がついたらめまいがするようになって、長時間、あるいは何ヶ月もの長期間にわたって症状が続くこともあります。原因としては、血圧上昇、自律神経失調、ストレスなどがあり、高齢者の方に多くみられる傾向があります。
この他、いわゆる立ちくらみと呼ばれるようなめまいや、気が遠くなって意識を失いそうになる感じを覚える場合、これは耳の異常ではありません。これらは脳の血流が一時的に不足して起きることが多く、起立性血圧症、貧血、過労、ストレスなどの傾向があると発症しやすくなるものです。
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- 診療内容
- 内科・耳鼻いんこう科・血液透析・アレルギー科
- 院長
- 角田 浩幸
日本耳鼻咽喉科頭頚部外科学会・日本専門医機構認定耳鼻咽喉科専門医
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